■ 「石油・ガスの会社の株」を買ってみた

高配当株を調べていると、ある時期から「INPEX」という名前が頻繁に目に入るようになりました。

正直、最初は「石油・天然ガスの会社」というだけで、少し遠い世界のことのように感じていました。でもニュースや記事で何度も目にするうちに、「一度ちゃんと調べてみよう」という気になりました。

調べてわかったのは、INPEXが単なる資源会社ではなく、「累進配当」という株主還元方針を掲げた、高配当株投資家にとって非常に魅力的な銘柄だということでした。

■ 実際に持ってみてどうだったか

配当を受け取りながら、株価も比較的堅調に推移しています。
原油価格の動きに連動して株価が上下する局面もあり、これまで保有してきた高配当株の中では少し値動きが大きい印象です。でも「累進配当」という方針のもと、配当は着実に増え続けており、長期保有の安心感があります。

■ INPEXってどんな会社?

INPEX(証券コード:1605)は、日本最大の石油・天然ガス開発会社です。国際石油開発帝石という社名から2022年に現在の社名に変更しました。日本政府との関係が深く、エネルギー安全保障を担う企業として位置づけられています。

・石油・天然ガス事業:日本・オーストラリア・中東・東南アジアなど世界各地で開発・生産
・LNG事業:オーストラリアのイクシスLNGプロジェクト(世界最大級のLNG基地のひとつ)
・低炭素・エネルギー転換:水素・アンモニア・CCS(二酸化炭素回収・貯留)などの新事業

「日本のエネルギーを守る」という使命を持ちながら、2050年カーボンニュートラルに向けた低炭素事業にも積極的に取り組んでいます。

■ 「累進配当」という約束

INPEXの最大の魅力のひとつが「累進配当」方針です。

「原則として減配せず、維持または増配を目指す」という方針を明確に掲げており、原油価格が多少下落しても、配当水準を維持・向上させる姿勢を示しています。

2026年12月期の年間配当予想は1株あたり108円(前期の100円から8円増配)。2026年5月の第1四半期決算では、通期予想の上方修正と増配も発表されています。

配当利回りはおおむね3〜4%台で推移することが多い銘柄です。

⚠️ 配当利回りは株価の変動により毎日変わります。投資判断の際は必ず最新情報をご確認ください。

なお、noteマネーではINPEX(1605)の株価チャートをリアルタイムで確認できます。ぜひ活用してみてください。

https://money.note.com/embed/charts/1605?type=company&period=fix&end_date=2026-05-22&term=six_month&embed_key=zEbwxA0BNHY8Gzr0

■ 最近の株価動向と注目ニュース

2026年春ごろは4,000円前後で推移する場面もありましたが、原油価格の下落を受けてその後調整が入っています。年初来高値は3月30日の4,955円でした。

業績面では、2025年12月期の売上収益は原油・天然ガス価格の下落により前期比11.2%減となりましたが、実際の当期利益は3,938億円と期初予想(3,300億円)を大幅に上回りました。

2026年12月期の業績予想は当期利益3,300億円(原油価格63ドル・為替151円を前提)とやや保守的な設定です。過去の実績を見ると、原油価格が前提を上回った場合には上方修正される傾向があります。

また2026年4月には、九十九里沖でのCCS(二酸化炭素回収・貯留)事業の試掘が認可されたと報じられており、低炭素分野での新たな展開も注目されています。

⚠️ 原油価格・為替の動向により業績は大きく変動します。最新情報は公式IRページでご確認ください。

■ 高配当株投資家として気をつけたいこと

INPEXへの投資で特に意識したいのは、業績が「原油価格」と「為替」に大きく左右されるという点です。

IR資料では、原油価格の変動が業績に大きく影響するとされています。時期によって感応度は変わりますが、地政学リスクや世界経済の動向によって原油価格は大きく動くため、業績・株価・配当への影響を常に意識する必要があります。

累進配当方針は心強いですが、極端な原油安局面では増配ペースが鈍化する可能性もある点は理解しておく必要があります。

■ こんな人に向いているかも

・累進配当という安定した還元方針を評価する人
・日本のエネルギー安全保障を支える企業に投資したい人
・原油価格の上昇局面で配当・株価の両方を狙いたい人
・水素・アンモニアなどの低炭素事業への将来性に期待する人

■ まとめ

INPEXは、日本最大の石油・天然ガス開発会社として、累進配当方針のもと安定した株主還元を続けています。原油価格に業績が左右されるリスクはありますが、「原則として減配しない」という姿勢と低炭素事業への積極的な取り組みが、長期投資家から評価されています。

「エネルギーの会社の株」というとハードルが高く感じるかもしれませんが、日本のエネルギーインフラを支える会社の株主になるという感覚は、高配当株投資の新しい視点をもたらしてくれます。

この記事はあくまで個人の体験をもとにした情報提供です。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもと、最新情報に基づいて行ってください。

数値・情報は執筆時点(2026年5月)のものです。最新情報は各社IR・証券会社サイトでご確認ください。