■ はじめに

東ソー(証券コード:4042)は、塩化ビニルやポリウレタン原料などを扱うクロル・アルカリ事業を主軸とする総合化学メーカーです。「化学の会社」というイメージが先行しがちですが、実は石英ガラスやスパッタリングターゲット(半導体製造に使う成膜材料)など、半導体工場を支える高機能材料も手がけています。2026年7月21日に閣議決定された骨太の方針2026では、AI・半導体分野を重点投資領域として明記。官民合わせて370兆円超の投資枠が設定されたことで、半導体材料メーカーとしての東ソーの側面が改めて注目されやすい環境が続くと感じています。

■ 基本データ

・1株あたり配当金:100円(2026年3月期実績)
・1株あたり配当金:100円(2027年3月期・会社予想ベース)
※中間50円+期末50円の年2回払い
・配当性向:約75%台(2026年3月期実績ベース)
※純利益の落ち込みに伴い、前年から上昇しています
・権利確定月:9月末(中間)・3月末(期末)の年2回

⚠️ 配当利回りは株価の変動により毎日変わります。投資判断の際は必ず最新情報をご確認ください。

なお、noteマネーでは東ソー(4042)の株価チャートをリアルタイムで確認できます。ぜひ活用してみてください。

https://money.note.com/embed/charts/4042?type=company&period=fix&end_date=2026-07-29&term=six_month&embed_key=xVSQbihOmYsObFoe

■ 配当の安定性・増配実績

東ソーは2025-2027年度の中期経営計画において、「年間1株あたり100円を下限に配当を実施する」と明記しています。これは単なる目標ではなく、下限値として正式にコミットしたものです。

直近の増配推移を見ると、2023年3月期に80円だった年間配当が段階的に引き上げられ、2025年3月期には100円に到達。2年間で25%の増配となっています。その後は100円水準を維持し、今期(2027年3月期)の会社予想でも100円が示されています。

総還元性向50%を基本方針としており、配当性向が50%未満となる場合は、自己株取得または増配により総還元性向50%以上を目指す方針です。また、2025-2027年の3ヶ年で500億円の自己株取得も計画しており、配当以外の株主還元にも力を入れています。

■ 業績トレンド

2026年3月期(直近本決算)の業績は以下のとおりです。

・売上高:1兆199億円(前年比▲4.1%)
・営業利益:955億円(前年比▲3.4%)
・経常利益:1,067億円(前年比+3.6%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:416億円(前年比▲28.3%)

ナフサ価格の下落や海外石化市況の軟化が主因で、純利益は前年から大きく落ち込みました。営業利益は減益となった一方、営業外損益の改善などもあり経常利益は前年比プラスとなりました。なお、2027年3月期の業績予想は執筆時点で会社側から開示されていません。先端事業(石英ガラス・スパッタリングターゲット等)は半導体需要を背景に能力増強投資が進んでおり、中長期的な成長ドライバーとして期待されています。

■ 株主優待

なし(執筆時点・東ソー公式IRサイトで確認)

■ リスク・注意点

・チェーン事業(石化系)はナフサ価格や海外市況の変動を受けやすく、純利益が大きくぶれる傾向があります。今期のように配当性向が高止まりする局面では、財務面の余裕感が縮む点に留意が必要です。
・2027年3月期の業績予想が未開示のため、先行きの収益見通しが見えにくい状態にあります。決算発表・業績修正のタイミングでの情報確認をおすすめします。
・半導体市況は需要サイクルの影響を受けやすく、先端事業の業績も市況次第で変動する可能性があります。

■ しまちゃんの総評

石化事業の収益軟化で足元の純利益は大きく落ち込みましたが、東ソーの魅力のひとつは「下限100円」という明確な配当コミットメントがある点だと感じています。骨太の方針2026でAI・半導体への大規模投資が本格化するタイミングに、石英ガラスやスパッタリングターゲットを手がける「半導体材料メーカー」としての側面が改めて光りやすい銘柄ではないでしょうか。化学セクターの高配当株を探している方にとって、長期保有を検討しやすい銘柄のひとつだと感じています。

■ 免責文言

この記事はあくまで個人の体験をもとにした情報提供です。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもと、最新情報に基づいて行ってください。数値・情報は執筆時点(2026年7月)のものです。最新情報は各社IR・証券会社サイトでご確認ください。