■ はじめに

アイティフォー(4743)は、地域金融機関や自治体向けのシステム開発・保守、BPOサービスを手がける独立系のITソリューション企業です。2026年2月に配当方針へ「累進配当」を追加した点が気になり、今回調べてみました。

■ 基本データ

・1株あたり年間配当金(実績):2026年3月期 80円(中間30円+期末50円)
・1株あたり年間配当金(会社予想):2027年3月期 80円(中間40円+期末40円)
・配当性向(連結):2026年3月期 76.7%(実績)/2027年3月期 63.3%(会社予想)※いずれも決算短信の開示値
・権利確定月:中間9月末・期末3月末の年2回

⚠️ 配当利回りは株価の変動により毎日変わります。投資判断の際は必ず最新情報をご確認ください。

なお、noteマネーではアイティフォー(4743)の株価チャートをリアルタイムで確認できます。ぜひ活用してみてください。

https://money.note.com/embed/charts/4743?type=company&period=fix&end_date=2026-08-26&term=six_month&embed_key=2MiWvoOwd8ElJaeU

■ 配当の安定性・増配実績

2026年2月12日、同社は配当方針の変更を開示し、従来の「連結配当性向50%を目標」に加えて「総還元性向70%以上」「累進配当」を明記しました。2026年3月期の期末配当から適用されています。累進配当とは、原則として減配せず、配当を維持または増配していくことを目指す方針を指します。年間配当は2025年3月期の50円から2026年3月期は80円へ30円増えました。2027年3月期は80円の据え置き予想のため、増配ではなく2期連続で同水準となる見込みです。中間・期末の年2回配当は2025年3月期から始まっています。

■ 業績トレンド

2026年3月期(通期)は売上高23,101百万円(前期比12.4%増)、営業利益3,858百万円(同9.2%増)と増収増益。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は2,757百万円(同5.4%減)と減益でした。税金等調整前当期純利益は増加したものの、法人税等の負担が前期より増加したほか、非支配株主に帰属する利益が発生したこともあり、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は売上高4,624百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益555百万円(同28.5%増)、受注高4,871百万円(同10.0%増)。ただし経常利益は509百万円(同3.5%増)にとどまり、持分法による投資損失97百万円を営業外費用に計上した影響が出ています。通期の会社予想は売上高28,000百万円、営業利益4,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円(前期比21.6%増)で、第1四半期時点では据え置かれています。

■ 株主優待

なし。公式IRサイトの「よくあるご質問」に「株主優待制度は導入しておりません」と記載されており、株主還元は配当によることとされています。

■ リスク・注意点

・地方銀行の再編・統合が進む市場環境にあり、主要顧客の数そのものが減っていく可能性があります。
・自治体情報システム標準化に関連する案件は、対応が一巡したあとの反動が意識されやすい部分です。
・2026年3月期以降の配当性向は会社の目標水準(50%)を上回っており、業績が想定を下回った場合の配当の考え方には注意が必要です。

■ しまちゃんの総評

増配が一旦止まる予想という点だけを見ると物足りなく映るかもしれませんが、累進配当と総還元性向70%以上を方針に明記したこと自体は、株主還元を重視する姿勢がうかがえる変化だと感じています。2026年7月には、M&A・CVC投資などを担う合弁会社「アイティフォー・グロースキャピタル」を設立しました。成長投資と株主還元のバランスをどう取るのか、今後の開示を追いかけたい銘柄です。

■ 免責

この記事はあくまで個人の体験をもとにした情報提供です。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもと、最新情報に基づいて行ってください。数値・情報は執筆時点(2026年8月)のものです。最新情報は各社IR・証券会社サイトでご確認ください。